第15回 情け無用周防大島100kmウォーキング[第31話 2009年7月24日~25日 51回目]

 今日は2020年12月26日。
 クリスマスが終わり、もうすぐ正月だ。
 でも、コロナ禍で一向に感染者数が減らず外出自粛が出ている。
 我が和歌山県は一昨日がゼロ、そして昨日が一人と感染者が近畿圏では一番の少なさ。
 なぜなんだろうね。奈良も感染者数が少ないとは言えないし、京都も結構多い。
 住んでいる地域で感染者数が少ないのは気分的にありがたいですね。

 さて、今日は2009年7月行われた周防大島一周100kmの話をします。
 100km歩行でリタイヤしたのはこの周防大島だけでしたね。

 それはそれはいまだに100km歩行で語り継がれている本当の話なんです。

 ☆コース
 周防大島町小松民宿"つるや"→大島大橋→柳井市国民宿舎"うずしお荘"→大島大橋→ビー玉海岸(13km)→逗子ヶ浜海水浴場(36km)
 →沖家室大橋(60km)→お食事処"さくらんぼ"→沖浦トンネル出口(86.4km)→"つるや"(100km)

 おいらは今回で三回目の参加。
 去年に引き続きの参加。
 今年は去年よりも1週間早くの開催。
 結局、結果として、今年はカミナリと豪雨のため集団(12名)でリタイヤ。

 思い返せば一昨年は台風で中止。
 おいらにとっては奇数年の参加がふさわしいのかも・・・。

 歩行参加者は36名。
 結果的にはケガ人も行方不明者も完歩者もなくさらに大会の中止もなく無事閉会となった珍しい100kmウォークであった。

 今回は歩きに行ったのか飲みに行ったのか。歩行時間よりも反省会の時間の方が長かった結果となった。

 7/21に山口県防府市の老人ホームで多くの方が豪雨の土砂崩れで亡くなられている。
 まさか、そのあとも梅雨とはいえ雨は降っても豪雨が続くとは思っていなかった。

 むしろ、炎天下の"情け無用"より雨が降っての"情け無用"の方がいいわい。とタカをくくっていたのだ。

 7/24(金)は仕事をお休みさせていただき青春切符(5日使用で11,500円。1日2,300円の計算)を使って自宅を7:40出発。

 大阪駅10時の新快速で相生へ。
 相生で乗り換えて岡山で下車し昼食。
 一息入れて岡山から広島を通り糸崎で乗り換え。
 おや、ベンチで佇むのは岡山のO氏。
 そこからは大畠までご一緒。大畠17:09着。

 おや、おや、同じ車両に高松のN嬢が乗っていたではないか。
 改札を出ると今度は高砂のN氏が。
 4人で駅前のコンビニに入り晩御飯と朝ごはん、行動食を調達。
 今までどんよりしていたのに空からポツリポツリとうれし涙の歓迎の雨が・・・。
 4人でタクシーで民宿"つるや"へ。(1,010円なり)

 ☆"つるや"玄関での受付(7/24 19:26) 
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 受付を済ませ夕食を摂り着替えを開始。
 続々と見慣れた顔ぶれが。
 窓の外はいよいよ雨が降り出している。

 ☆スタート前のあいさつ(7/24 19:36) 
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 スタート前のあいさつ。コース説明。体操。記念写真。と続き、いざ20時にスタート。

 コースは周防大橋を渡っての去年のコースを辿るように"うずしお荘"を通ってまた周防大橋を渡る。
 おいらは高いところが苦手なので今回は2往復、橋を渡ることになる。1回はタクシーで良かったもののいやな気分だ。
 橋は現在塗装工事中で一部覆いがしてあるがやっぱり怖いものは怖い。
 帰りの橋は雨風が強かったので折り畳みの傘が折れてしまい使い物にならず以後はカッパだけの歩行となる。
 それも、予備のカッパで百均のカッパだ。

 靴の中もすでに濡れている。岡山のA氏はゴアテックスの靴とかで中は大丈夫とのこと。貧乏人はつらい。
 おいらの靴は3000円くらいのメッシュのスニーカーだ。

 やっとのことでビー玉海岸のパーキングに到着。

 ☆ビー玉海岸手前のパーキング内(13km)(7/24 22:35)
 ここではみせやさんか何かの場所を借りて屋内を使わせてもらったようだ。
 ちょっとでも濡れなくてありがたいね。
 バナナやスモモ、トマトが冷えていて美味しかった。ラムネのジュースもいただいた。残念ながらビールはなかった。
 みんなずぶ濡れだが、それなりに楽しんでいるようだ。
 スタートの時には元気だった若者5人ほどいたけれど何とかたどり着いたようだ。
 でも、だんだん元気がなくなっているようだね。
 そのあとも黙々と雨の中の歩行を続ける。
 時おり、稲妻が光るが、音は聞こえないから大丈夫そうだ。 
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 ☆久賀港過ぎて(7/24 23:26)
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 ☆道の駅"サザンセトとうわ"(27km)(7:25 1:10)
 真夜中を過ぎるころ一時、雨がやんだ。もう雨が上がるような予感がした。
 はずれだった。
 道の駅でビールを頂く。やっぱりうまいね。靴下を替え気合を入れなおして残り73kmのスタートだ。
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 相変わらず雨の中を1時間半ほど歩いたころ丁度、夜中の3時前。
 第一チェックポイントの数キロ手前で急に豪雨となる。
 それだけではない。
 稲妻が近辺に落ちまくる。
 一緒に歩いていた岡山のA氏はすんなりと消防署のところでリタイヤを宣言。
 おいらは一人で前に歩いている長崎のH嬢のあとを歩く。

 と、思いきや。突然、あたりが昼のように明るくなり大音響の稲妻が近辺に落ちた模様。

 豪雨はカッパを着た頭を痛いくらいにたたきつける。

 道路はみるみる冠水。

 靴の中どころかパンツの中までずぶ濡れだ。

 前を歩いていたH嬢はくるりと向きを変えて猛スピードでおいらのところへ突進。

 何ごとか。

 キャー・・・カミナリ。

 と、豪雨の中で怪しい二人が一つになる。
  
 しっかり、腕をつかまれてしまった。

 豪雨のすごさで声は聞こえない。

 その前を歩いているはずの高松のN嬢と横浜のS氏の赤いライトも見えなくなっていた。

 どこへ行ったのだろう。

 兎に角、こんなところで突っ立っているわけにはいかない。

 避難できるところまで進もう。

 150mほど進んだところで前方にライトの明かりが振り回されている。

 誰かいるらしい。

 そこまでどうにかたどり着くとS氏とN嬢だった。

 民家の軒下で避難していた。

 一向に止む気配はない。後からも誰も来ない。

 いつまでも民家の軒下で避難しているわけにはいかない。

 後続の人も来ないようなのでまた消防署まで戻ることにした。

 豪雨の中、雷もまだ轟いているが、どうにか消防署にたどり着く。

 ☆消防署への避難民たち(33kmぐらい)(7/25 3:30)
 消防署には後続の人たちが集まっていた。11人だ。
 消防署の人の話では時間雨量が80mmだそうだ。
 すごい降りを経験しているのだ。警報に変わっているのだろう。気温は22℃。
 じっとしているとだんだん寒くなってくる。
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 そうこうしているうちに高砂のN氏がとぼとぼと歩いてやってくる。
 このまま進もうとする。もう大丈夫だという。
 ここまで来るまでに一人で歩いている時に後ろの海に雷が落ちて生きた心地がしなかったと。
 リックを放り投げてしばらく土砂降りの中、地面に伏せていたと。

 別の人は電信柱に雷が落ちてチリチリと光を放っていたのを見てビビッタそうだ。

 本部に連絡し、大会の中止を申し入れてくれた。
 いつしか連絡係がN嬢のようになっていた。
 我々12名はリタイヤする旨も伝えてもらった。

 少し小止みになってきたのでとりあえず第一チェックポイントまで行くことに決まった。
 約30分ほどだ。
 その間も土砂降りになったりしていた。
 まったく歩く気持ちがみなさん萎えてしまったようだ。

 第一チェックポイントの青少年旅行村からリタイヤ組を周防大橋たもとのバス停に送ってもらうことになった。
 たまたまこのバス停は岡山のA氏が前日、歩行前に周防大島の海水浴場で楽しんだ後、立ち寄ったところだそうだ。

 ☆大島大橋手前のバス停(7/25 6:31)
 バス停で避難してきた難民たち。疲れ切っていますね。
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 民宿はまだ眠ったままだろうからN嬢が連絡を入れてくれているが応答なしだ。

 ようやく6時半ごろに民宿につながり7時過ぎに民宿に戻れることになった。
 出発前のアナウンスでは民宿の風呂は10時の予定だったけど早めに入れてもらえるように連絡してくれたね。

 うまい具合にリタイヤ組を載せてくれた車がやってきて民宿まで車で送ってもらう。
 そして、第二陣も続く。
 雨は小降りにはなってきているがそれでも道路は川のようになっていてとても普通には歩けない。
 それでも、歩いて民宿にたどり着いた人はまたまたずぶ濡れになったようだ。

 7時過ぎにリタイヤ組はどうにか民宿にたどり着く。

 時間はたっぷりある。

 まずは着替えをさせてもらい民宿の親父さんが入れてくれたストーブにあたる。

 なんたることか。

 7月下旬に瀬戸内海の島でストーブにあたって暖を取るとは。

 ☆ふやけた白い足をストーブで乾かす(7/25 7:55) 
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 そして、早めに風呂に入らせてもらう。
 女性と男性の風呂があり、どちらも1,2人ぐらいしか入れないし、お湯の温度は熱すぎるしシャワーはポトポト程度の出具合。
 ちょっと環境が良くなると不平が出るけれど体を洗って何とかさっぱりさせてもらう。
 足の裏はふやけて真っ白でしわしわのままだ。

 人心地つくとクーラーボックスにあるビールで第一次反省会が始まる。
 そして、お昼は600円でコーヒー付き。岡山のA氏の談ではお薦めだという。
 リタイヤ組やスタッフ17名で申し込み12時少し前から第二次反省会が始まる。

 ☆第二次反省会(朝食兼昼食 7/25 12:13) 
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 第二次反省会では豪雨の中のそれぞれの体験談などを聞かせてもらった。
 愛知のW氏は足が速く先行しトンネルが通れなかったので山越えをされたが行き止まりで引き返され泥沼のトンネルの中を孤独感を味わいながら進まれたそうな。
 最長の方は70kmほど歩かれたそうな。

 みなさん、怪我や行方不明者もなく無事に帰還されたのはさすがつわものどもと言わざるを得ませんね。
 今回は参加者の皆さんもさることながらスタッフの方々が大変お疲れになられたことと思います。

 また、指定の昼食場所"さくらんぼ"さんも商売あがったりだったことでしょう。
 スタッフの方が昼食を食べに行かれて事情を説明されたとか。

 ワイワイガヤガヤ言っているうちに夕方になり第三回反省会は18:30よりと決定。

 ☆第三次反省会(夕食)(7/25 18:43)
 第三次反省会ではお帰りになった方、以外のみなさんが集まられまたワイワイガヤガヤ。
 すでに、反省会場でお休みの方もちらほら。
 2時間ほどで反省会も終わり、次は部屋に帰っての第四次反省会の開幕。
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 ☆第四次反省会(7/25 21:47)
ノンベの集まりのようですね。
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 11:30より飲み食いを始めすべての反省会が終わったのも11:30。
 歩行は7時間でリタイヤ。
 反省会は12時間。

 いやはや、歩くこと、飲むこともベテラン揃いには驚きます。

 この"情け無用の周防大島100km"は河川遡行のメンバーの主催で行われています。
 日本全国の河川を遡行されているそうな。
 全長何百kmの河川を何日かを費やして遡行するという。
 荷物は寝袋も含めて各自が持ち歩くそうな。
 ゴミも持ち帰るといういたって紳士・淑女の集まりらしい。
 やっぱりこのような集まりの方々は結束力が違いますね。

 翌日の朝食は6:30からだったっけ。
 例年は朝からビールが飲めるらしいけれど今回は飲みつくしてないのだろうか。
 とにかく、朝食をおとなしくよばれて早めに帰ることにした。
 また、小雨が降りだしてきており、おいらは早めに引き上げて岩国の錦帯橋を見たいのだ。

 みなさんにお礼を言いお別れする。
 一緒に駅まで4人で行くことになった。
 岡山のO氏、高砂のN氏、静岡のF氏だ。
 F氏は掛川歩けのメンバー。
 おいらは所属はしていないが浪速歩けを根城にしている。
 関西では浪速は俊足、長距離で有名なチームだ。
 むかし、合同でのウォーキングが行われたことがある。
 たしか、関ケ原あたりを歩かれたのではないだろうか。
 関ヶ原の合戦にかこつけてのことらしい。

 帰りの周防大橋はやはり怖かった。
 歩くスピードも知らず知らず上がっていましたね。
 大畠駅にはちょうど電車に間に合う時間でした。
 でも、25分の遅れとか。下りは35分程度の遅れとか。
 ようやく来た電車に乗りおいらは岩国でF氏と下車。
 電車を乗り換えて錦帯橋に行こうにもダイヤが乱れていてわからない状況。
 岩国駅から小一時間歩けばいけると言われたがバスで行くことにした。(240円)
 約20~30分で到着。
 目にした錦帯橋は立派なものだ。台風で橋が流失し、昔の工法で架け替えられたらしい。
 橋を渡って、ロープーウェイで岩国城までの切符を買う。(980円)
 雨で増水したお城からの眺めは望めないが折角来たのだからお城に行くことにした。

 ☆岩国城(7/26 10:26)
 小雨くすむお城もいいもんだ。
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 ☆岩国城ロープーウェイ山頂駅より錦帯橋を望む(7/26 10:36)
 
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 ☆豪雨に耐える錦帯橋(7/26 10:56) 
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 錦帯橋を後にして岩国から85分ほど遅れてきた電車で帰ることにした。
 広島でF氏と別れ昼食を食べ次の列車で帰路につく。

 途中糸崎かどこかで乗り換えの時、またまた、同じ列車に横浜のS氏と出会う。
 電車が遅れているので帰りの電車に間に合うか心配されていた。
 結局、乗り継ぎがスムースに行ってかえって時間の余裕ができたようだ。
 おいらは大阪駅で下車しS氏とお別れ。

 家には19:45着。

 今回はまた新たな経験をさせていただいた。
 北海道で中高年の方が多数低体温で亡くなられたニュースを聞いていたが一つ間違えば自分たちも同じようなことに遇う可能性はゼロではないなぁと思った。

 リタイヤする勇気は無理やり進む勇気より強い意志が必要だなぁと感じたウォーキングでした。

 いずれにしても歩友の皆さん、スタッフの皆さんのお蔭で全員無事でよかったです。

 ありがとうございました。

 次は神奈川100kmですが、雨に遭わずに歩きたいものです。

 次回お楽しみに!

 来年は良い年でありますように!

 やぶちゃんのブログはこちら⇒http://hioyabu2018.at.webry.info/

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